惑星少年アラン『ピッカリ博士の巻』 2002/04/10 4:20:03


★雷の研究で世界的に有名なピッカリはかせが、
気体と固体の中間の性質をもち、空気よりも軽いカミナリ雲を発明した。
  ◆国際秘密ギャング団『黒いラクダ』の首領はそれに目をつけ、
密かに博士をつけねらう…
  ◆「どうぢゃねアランくん、カオリちゃん! ワシが発明したカミナリ雲は?」
   「ピッカリはかせーえ! 一人で出かけては危険です!すぐに戻ってください」
   「なあに、こどもじゃあるまいし。心配ご無用ぢゃて。ワハハハハ!」
   ◆「あ!兄貴? あれがボスが言ってた例のものじゃありませんか?」
  「うむ。間違いない、さっそく頂戴しちまおうぜ!」
   はたして運命やいかに?



☆国際秘密ギャング団『黒いラクダ』の一味が乗った特殊ヘリコプターは、
吸引装置を使い、ピッカリ博士の"カミナリ雲"を吸い取ってしまった?!
  ◆「うひゃあっ☆ お助けえ〜っ! アーメン!ソーメン冷やソーメン!
  神様!どうか死んでも命がありますように…」
   ◆真ッさかさまに墜落するピッカリ博士を
ナイスキャッチ!…アランは遊星号のマジックハンドで助けた。
  ◆受け止めた反作用で、ビヨン!と逆バンジー状態になった博士は、
遊星号のボディーにおつむをぶつける。
◆そのとたん、競馬のファンファーレが
  ♪パパパ・パッパラパッパパ・パパパ・パー!
  と鳴り響き、博士に天才的なヒラメキがおとずれた!
「ひらめいた!ひーらーめた−!ひらめーたーどぉ〜っ♪」
  はたして博士のヒラメキとは? 2002/04/12 0:02:30

★突如「ひらめいた」ピッカリ博士は、ただちに研究所に戻り、
"カミナリ雲"の浮力と電気エネルギーを利用したヘリコプターを、
偶然そこらへんに転がってた、でっかい樽を利用して作り上げた。
  ◆「どうじゃ!これならば吸い取られる危険も無いし、半永久的に空を飛べるんじゃ!」
「まあ!ステキ!イカシテルわあ!カオリも乗せて〜ぇ♪」
「いいともいいとも!」
   ◆そのころ町では、カミナリ雲を悪用した『黒いラクダ』の犯罪が続発していた。
  ◆「アランくん、カオリちゃん!こうしてはおれん!
れんちゅうをはやく捕まえるのぢゃ!」
  ◆樽コプターに乗ったカオリと博士とともに空から捜索を開始するアランであったが、
何かしっくりこないというか調子が狂うというのか、
はやく、いつものシリアスな展開に戻ってほしい、と密かに願っていた…

★ついに『黒いラクダ』のアジトを発見したアラン一行は、悪漢一味と大格闘!
  ◆「スパーク・ブーメラン!」
アランが背中のブーメランを投げれば、
次々に『黒いラクダ』の悪党たちが10万ボルトの電気ショックでのびていく。
くるくる回転しながら戻ってきたブーメランを
片手で「バシ☆」と受け止めたアランは、
『いつもより余計に回したかな?』と内心思っていた…これでシリアス路線復活!主役は僕だ…
◆しかし、ギャグメーカーのゲストキャラの恐ろしさを、
アランが知ることになるのはその直後であった。
◆「うひょひょひょひょ!そうれ、このまえのお返しぢゃい!」
アジトの外に逃げてきた残党を待ちうけていたのは、
樽コプターに乗ったピッカリ博士とカオリであった。
◆博士が秘密のスイッチを押すと、樽コプターから怪光線が発射された!
  ◆ビビビビビー!
  「うは?な、なんだ?!…うは、うははははははは!ひゃあ〜!
く、苦しい、笑いが止まらん?!
こりゃかなわん?!わははは、降参だ!降参!わはははうひゃひゃひゃひゃ…」
◆「ねえ博士、あの光線何なの?」
「よくぞ訊いてくれたねカオリちゃん!
  これこそ長年電気とカミナリの研究をしてきたワシならではの大発明『ピッカリ光線』ぢゃ!
  神経を刺激して、全身のくすぐったいところを一遍にコチョコチョされたようになり、
笑い転げて動けなくできるんぢゃ!」
   ◆こうして、『黒いラクダ』は壊滅したのであった。ありがとう!ピッカリ博士!
  ◆アランは思った…『今回は台本が…悪い!?』(惑星少年アラン「ピッカリ博士の巻」・おわり)


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