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電人少女 第壱章

『エヂソンさん』

3】　とはいうものの、エヂソンさんの奥さんは、ミチコさんがまだ小さい頃に、パート先で知り合った若い男の人と駆け落ちしたまま、今は行方知れずとなっておりましたし、エヂソンさんももうトシでしたので、今から若いお嫁さんを見つけるのも大変です。
だから、「得意の発明で娘をつくっちゃおう！」と思ったのです…。
こうしてエヂソンさんは、粗大ごみの日に色々必要な物をかき集めたり、少ない年金をやりくりして、秋葉原や大阪の日本橋のパーツ屋をまわり、設計に四年、部品集めに三年、組み立てとテストに三年…
と、なんと十年もの歳月をかけてようやく『人工娘』を完成させたのでした…。
　






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